◆エモーションの根拠、考えよ、見つけろ 「デビッド・ボウイと三十分話すよりも、彼の全力投球したレコードに三十分向き合う方が、はるかにデビッド・ボウイの核に触れる事ができる」、昨年亡くなった渋谷陽一が 長編小説(なのか? エッセイのようにも、私小説のようにも読める。
最初のほうに、対談相手から「攻撃的」と評されるエピソードが出てくる。 「小説というジャンルに対して攻撃的」「個々の作品を書くやり方が攻撃 物語の主たる舞台は、貴族たちが権謀術数を巡らせる京の都。 姫君たちは実家の威信を背負って帝の寵を争う一方、大路小路には貧しき者の骸(むくろ)がごろごろと転がる光と闇の世──と記せば、「ああ、あの」と思